サライの贈り物×リンベル
料亭 富茂登 ディナーペア
北海道函館市
北海道函館の豊かな海の幸が堪能できる料亭『冨茂登』。その前身は、今の大女将が昭和36年(1961)に開いたおでんの店だった。店名は、昭和の名曲『酒は泪か溜息か』を作詞した高橋掬太郎氏が命名、看板の字も自らしたためた。作家の山口瞳氏も店を贔屓にして、度々訪れたという。
現在の場所に移転後は、料亭として再スタートを切った。函館近海で水揚げされる旬の魚介を調理、目と舌を楽しませてくれる。春は噴火湾産の毛がに、9月から翌年2月は道東から天然のほたても届く。
函館近海の銀鮭の卵で仕込むいくらの醤油漬け
店の名物は、ていねいに仕込んだいくらを使った「いくらめし」。熱々のご飯の上に、香ばしく焙った焼き海苔を散らし、いくらの醤油漬けをのせていただく。ひと粒ひと粒が口の中ではじけ、おいしさが広がる。まさに口福。甘味料を使っていないので後味すっきり、いくら本来の旨みが味わえる。
使う鮭は、函館近海の沖獲りの銀鮭のみ。朝揚がったものから卵を取り出し、成熟した鮮度の良いものを選び抜く。それを傷が付かないよう、優しくほぐす。漬け込む調味液は、函館製の醤油と北海道産の地酒。
漁火会席は、このいくら御飯やイカソーメンをはじめ、旬の魚介をふんだんに使ったコース料理。食材や調理法など、客の要望にも応えてくれる。